日本版SOX法、金融商品取引法、内部統制システム、コーポレートガバナンス、CSRについての本の紹介

リスクマネジメントと内部統制

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本物の経営者と本物の投資家の目線は同じだ!「投資戦略レポート」

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定価 : ¥ 2,520
販売元 : 税務研究会出版局
発売日 : 2003-08
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価格: ¥ 2,520
概念に混乱が・・・

章によって執筆者のレベルの差が目立つ。内部統制とコンプライアンスなどの類似概念の比較説明はよく分からず、かえって混乱した。

内部統制の内容は分かるが、具体論が不足

 事業の効率的運営・財務報告の真実性・法令の遵守という目的を確保するために、どういう内部統制を行うべきかを解説した本である。企業不祥事・ミスが相次いでいる最近において、こうした書物へのニーズは高い。基本的には、アメリカ公認会計士協会が主体となって作った委員会の報告をベースにしている。この分野は、世界でもっとも証券市場が発達しているアメリカでのスタンダードを模範にするのが適切であることはもちろんだ。
 委員会報告を解説している第1章を除いては、文章もこなれ読みやすい。しかし、この本に書いてあることを全てやったら、経営者は眠る時間がないだろうなと思う。本書は、その意味では、具体例をふまえた実践的なガイドになっていない。やはり、個別企業の実践の例をなるべく多く入れることがこの種の本では必須条件だろう。

類書と比べると、最も読み易い

各監査法人がコーポレートガバナンス、リスクマネジメント、内部監査に関する本を出しているが、その中で本書は出版年が2003年8月と比較的新しい。そのため、米国企業改革法といった新しい論点にも言及がある。
本書の特徴は、類書と同様にCOSO内部統制を議論の出発点としながら、それを日本企業に適用する際の課題を論じ、「リスクマネジメントと統合された内部統制」という枠組みを分かり易く説いている点に尽きる。本書に出てくる図は著者も認めるように稚拙であるが(108頁)、現場で実践経験があるなと伺わせるコメントが随所に見られる。そのため、類書と比べると退屈せずに読み通すことができる。但し、事例がない点は感心しない。
この分野の本は何冊も出ているが、本書も含め、決定版はまだ出てち?ない。会計士の方が書くと、どうしても似たような解説書になってしまうのかも知れない。今後、別の分野の書き手によって、決定版が出ることとを期待したい。

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