MBA管理会計
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現役のCFOが書いた管理会計 |
第一部「管理会計の現場」は、著者の経験と視点からペプシコやシスコシステムズなどの経営管理について書かれています。各社各様の経営管理手法について、その導入された背景や意義も含めて書かれており、管理会計が事業体のミッションや戦略、置かれた環境に照らして適切に設計、導入、運用すべきであることを教えてくれます。題材は面白いし、筆者の考えも大いに参考になります。
第二部「基礎理論」は、管理会計の基本的な概念がまとめられています。難解な内容にすることなくコンパクトかつ丁寧にまとまっており、選ばれたトピックスも著者の明確な意図が感じられ納得できます。
ただし、この価格でこのボリュームは少しもの足りない感じがしました。一部、二部ともにどのテーマももう少し詳しく知りたいと読みながら感じてしまいました。もっと知りたいと思わせるほど選ばれたテーマは面白いということです。
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ユニークな管理会計の本ではあるが・・・ |
特に前半では、トップレベルの財務業務に携わる実務家ならではの視点が散りばめられており、大変興味深く読める。しかし、通読すると後半基礎理論編との整合性や関連性が余りなく、別の本を読んでいるような印象さえ与える。難しい作業かもしれないが、前半の現場編と後半の理論編がよりリンクするよう配慮されれば、より完成度の高い管理会計の本になると思うと若干残念である。
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実務家としての視点が有用 |
自分がMBA, CPA, 日米両方でファイナンスの観点よりマネジメントに関わった経験があるといった意味で著者と若干類似したバックグラウンドを持っている為であろうか(勿論経験の幅と深さという意味では著者に遠く及ばないが)、特に実務的な観点から幾つか面白いと感じた。
・第1部「管理会計の現場」ではペプシコとシスコ両社でのファイナンス部門の位置づけや業績管理方法の比較が述べられている。私の勤務先はペプシコ・タイプの各国・ビジネスライン別のP/L管理でGeneral Managerは売上、Finance Chiefはコスト面に目を光らし、二人三脚でボトムラインを死守するというスタイル故、ペプシコの例は非常に身近に感じた。一方シスコのバーチャル・クロージングを実現する為のステップは概略とは言え参考になる。
・第2部「基礎理論」では幾つかの管理会計の基本的な考え方が簡潔に解り易くまとめられている。これらの内容につき詳細に知りたければ、MBAのテキストでなくとも米国の学部学生用に使われているManagerial Accountingのテキストを読めば良いのだが、この本の有用な点は実務家としての視点であり、例えば経営の意思決定に用いられる管理会計的な分析にも、実際には財務会計面での影響(要はP/Lへの影響)が否応なしに混入してくるという事実(例えば第6章102?103ページ)等を読むにつけ、「やっぱりそうだよな。他の会社でも一緒だな・・・」と思う次第である。
この類の本が少ないだけに、管理会計の考え方と経営実務をつなぐ実務家の観点から、様々な例を追加した増補版が出ること願いたいですね。
【追記】第1版第1刷では、たまに誤りがあります。例えば本書110ページの表の記号の誤表記程度なら誰でも気付きますが、89ページ上部の表(特別注文を受注するか否かの意思決定を行う際の数字を纏めた表)は、多くの数字が間違っており、読者の正しい内容理解に支障をきたすことが懸念されます。その後の印刷で訂正されているとよいのですが。
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この本と同じ管理会計の書はない |
ペプシコ、シスコという同じ米国企業でもまったくカルチャーが
異なる企業の中で培った経験が生かされている。企業風土が異なれば
求められる管理会計も違う。そんな管理会計の性質を見事に
とらえていると思う。学者には絶対この本は書けない。
ある程度会計学の知識があって、さらに現場で
会計をどう生かそうか?と考えている人には最適だと思う。
ペプシコ・シスコの話は読み物としても面白いし、
リップルウッドの資本が入っているD&MのCFOが著者の
現職だが、この本を通じて初めてリップルウッドのことが
理解できた。
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非会計部門の人間でも楽しめました |
この本は非管理部門以外の人間にも十分楽しめる内容で、
長い間、こういう内容のMBAシリーズで楽しめる会計の本は
ありそうで出版されていなかったように思う。
ケースの読み物としても秀逸の一冊だ。
MBAやMBAを目指す基礎知識がある人には、ワクワクしながらも
読みすすめることができるし、外資なら社内勉強会にも使える。



