日本版SOX法、金融商品取引法、内部統制システム、コーポレートガバナンス、CSRについての本の紹介

内部統制の理論と実務―執行・監督・監査の視点から

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本物の経営者と本物の投資家の目線は同じだ!「投資戦略レポート」

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定価 : ¥ 3,990
販売元 : 国元書房
発売日 : 2005-03
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価格: ¥ 3,990
内部統制の基礎概念はこの1冊で。

コーポレート・ガバナンスや内部統制をめぐる「執行」「監督」「監査」などの基礎概念を理解するのに最適の1冊。初心者には少しとっつきにくいかもしれないが、結局は本書に行き着くことになると思う。買っておいて損はない1冊。通読した後も、時々手にとって、頭の中を整理するのに役立つ。ただし、「実務」については、具体的なことはあまり書かれていない。

理論は分かるが実務は?

内部統制の研究に実績のある学者による解説書です。表題は「理論と実務」となっていますが、副題の「さまざまな視点から解説した、内部統制の基本書」が内容を捉えているでしょう。目次から一目瞭然のように、内部統制とは何で、どのような問題を考えなければならないかを本書は教えてくれます。COSO報告書の翻訳者として名高い著者による本書は類書の中で一番に押しても良いものですが、多くの類書と同様に、本書も実務ベ?スで読者にヒントを与えるものではありません。

日本でも同様の制度が導入されるということで、学者(監査論の本は以前は売れなかった)やコンサルタントは、儲けるチャンス到来とばかりここ1-2年多くの類書を出版しています。しかし、評者が見る限り実務家が読んで参考になる本は無いように思えます。実務家に役立つとは、例えば「購買」を例にとると、ビジネス上の位置づけ、戦略や戦術との関連、職務記述とその権限、役割分担(他部署との)、日常業務等を「内部統制」の観点から記述・検証(当然牽制も入ります)し、更にはmake or bye、アウトソ?シング、VMIなど今風の業務があればそれらも考慮して作成する必要があるでしょう。またリスク・マネジメントや倫理も考慮しなければならないでしょう。これだけで本一冊出来てしまいます。著者には是非具体事例に基づく「内部統制」論をお願いしたいところです。実務家との共著が望ましいですね。

最後に、欧米はCOSO報告者から内部統制を検討している、つまり日本は遅れている、との記述がありますが、欧米もCOSO報告者が出た当時はそれを無視していたというのが事実です。

内部統制監査についての数少ない本格的な研究書

最近は内部統制について紹介ないし解説した本が増えてきた。エンロン事件以来のアメリカの対応が日本に大きな波を呼び起こし始めたためである。われわれはどう対応したら良いのだろうか。この悩みがわれわれを内部統制の研究書に向かわせているのであるが、現時点ではSOX法の解説にとどまったり、COSOの書き直し紹介のようなものが多く、掻靴掻痒の感がまぬかれない。
 
日本ではどうでなければならないのか。
本書はこの点では十分に満足できる研究書ではなかろうか。もちろん、異論はあるであろうが、随所に見られる鳥羽氏独自の見解は、問題の所在が明示されたテーマとなり、われわれが何を考えなければならないかを指示する課題として迫ってくるはずである。
各章末に付された「let's think]「文献紹介」「用語リサーチ」のコラムは予想外に親切な内容となっている。残念なことは、添付CDがプロテクトのために開くことが出来ない場合が多いようで、小生もまた、現時点では読むことが出来ないままである。

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